岩手県立博物館

岩手山を望める丘のミュージアム

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博物館のご案内

博物館使命書

(平成20年3月25日制定)

 私たち岩手県立博物館は、岩手県が誇る豊かな自然史及び文化史に関する資料と情報を収集保管して、調査研究によりその資料価値を見出し、成果を展示や教育普及などの事業で公開する全県的な機関として、教育・学術・文化の振興・発展に大きく貢献してきました。
 近年の地球環境保全に対する危機意識の高まり、急速に進む国際化、及び生活様式の多様化といった社会情勢の変化の中で、県民の学習意欲に応える生涯学習中核機関として、より一層充実した役割を果たすことが期待されています。
 このため、私たち岩手県立博物館は、5億年にわたる大地、多様な生物相、縄文・平泉などの歴史的変遷、地域性豊かで多彩な民俗事象を背景とし、広大な岩手の地域的特性を活かしながら新たな価値の発見に努め、県民の要請に応えて県民とともに歩む博物館としての機能を強化し、新たな地域文化の創 造を目指して博物館の使命を次のようにまとめました。

1 ユニークで多彩な資料の蓄積とその活用に基づく岩手の自然史・文化史の拠点

  1. 岩手県及び関連する地域の自然や人間の営みの証拠となる資料と情報を継続的に収集・整理して適切に保管・管理し、県民共有の知的財産として次世代に確実に継承していきます。
  2. 収集した自然史・文化史資料と情報について、自らの研究を通して岩手の地域的特性を明らかにするとともに、グローバルな視点に立って資料の価値を新たに見出します。
  3. ユニークで多彩な質の高い資料とその情報を各種の事業によって公開・活用し、県民の知的欲求を刺激する場を提供します。

2 幅広い交流による知的活動への寄与と新たな地域文化の創造

  1. さまざまな機関との資料の相互交流を進めながら、県民はもとより国内外に情報を発信し、自然環境や文化遺産の保全を支援して県民の知的活動に寄与することにより、岩手県の教育・学術・文化の振興・発展に貢献していきます。
  2. 開かれた博物館として県民との積極的な交流を進めながら、自主的な学習の場を提供することにより、県民の生涯学習活動と次世代の育成のための学校教育活動を積極的に支援します。
  3. 資料を公開・活用する各種の事業について県民の要請に応え、わかりやすく伝える方法を探り、ともに学び、楽しみを分かちあいながら、新たな地域文化の創造と発展に県民とともに取り組んでいきます。

3 社会から託された博物館の役割を実現するための基盤整備

  1. 使命書に基づいて活動計画を立案し、実績を点検しながら、さらによりよい博物館活動を目指します。
  2. 社会から託された博物館の役割を積極的に実現するために、機能的で効果的な組織と財務基盤を整備し、優れた人材の育成に努めます。
  3. 県民が集い、交流・活動し、やすらぎと潤いのある、安全・安心で、清潔な、また来たいと感じてもらえる快適空間を提供し、県民の共有財産である収蔵資料の保管・管理機能の整備を図ります。