ものづくり産業振興施策

 岩手県では、自動車関連産業、半導体関連産業、医療機器関連産業を戦略産業に位置づけ、連峰型の産業集積を目指しています。
ものづくり産業振興施策:概略図

自動車関連産業の振興

 岩手県には、平成5年、トヨタグループの関東自動車工業(株)(現:トヨタ自動車東日本(株))の自動車組立工場が立地し、以降、多くサプライヤーが進出しています。
 県では、岩手を自動車関連産業の集積を通じた「ものづくり産業」の一大集積地とするため、平成18年にいわて自動車産業促進協議会を設立し、以下のような活動を行っています。

地場産業の参入促進 産学官連携による技術開発・実用化支援
工程改善研修、戦略技術研究会(自動車部品、冷間鍛造等)、特定展示商談会(トヨタ自動車東日本、デンソー)、自動車関連技術展示商談会などを行っています。
岩手県工業技術集積センターでは、北上オフィスプラザに新型プリウスの自動車部品分解展示場を設置し、自動車部品の構造や特性を実際に目にする場として、自動車関連産業の参入や取引の拡大を目指す企業様にご活用いただいています。
次世代電池・デバイス等の次世代技術開発や、岩手大学融合化ものづくり研究センターなどと協力して技術開発支援を行っています。
広域連携
とうほく自動車産業集積連携会議、東北経済産業局との連携などを通じ、東北6県連携による自動車産業の一大集積地の形成を目指しています。
人材育成 自動車関連企業の進出促進
産業技術短大黒沢尻工業などの教育機関において、ものづくり専攻科を設置し、ものづくり人材の安定確保のための仕組み作りを行っています。 特定区域などの優遇制度を創設し、ワンストップサービスで進出支援を行っています。道路、港湾などのインフラの整備も順次進めています。

半導体関連産業の振興

 岩手県では、(株)ジャパンセミコンダクター、(株)デンソー岩手、東京エレクトロン東北(株)などの半導体企業が操業しています。また、県を南北に流れる北上川流域には、「産業の塩」とも称される水晶振動子を製造している東京電波(株)をはじめ、優れた基盤技術等を持つ電子部品・デバイスメーカーが集積しています。
 県では、関連産業の集積促進に向けて産学官が一体となって取り組んでいくためのプラットフォーム組織として、平成20年、いわて半導体関連産業集積促進協議会(I-SEP)を設立し、以下のような活動を行っています。

大手企業、地場企業の交流促進 情報発信の強化
企業交流会、内覧会、セミナーの開催 200社を超える関係企業マップ、ガイドの作成
研究会活動等の支援 技術高度化、取引拡大支援
平成21年度から「新産業開拓部会」「生産技術部会」「人材育成部会」の3つの部会を設置しました。会員向けの半導体基礎講座、半導体製造装置メンテナンス参入研究会など、部会ごとに様々な研究に取組んでいます。 工程改善指導、取引斡旋、展示会共同出展(セミコン・ジャパン、PV EXPOなど)を行っています。

医療機器関連産業の振興

 岩手県には、塩野義製薬(株)、積水メディカル(株)、アステラスファーマテック(株)、Meiji Seikaファルマ(株)、イーエヌ大塚製薬(株)など、様々な医薬品メーカーが操業しています。また、医療用のはさみ、X線撮影装置などの医療機器やその他関連製品の製造に携わるメーカーも多数立地しています。
 平成20年8月、県内の産学官が連携して、いわて医療機器事業化研究会を設立しました。自動車・半導体で培った高度なモノづくり力、医学部、歯学部、薬学部を擁する総合医療系大学の岩手医科大学をはじめとする研究開発機能、全国最多の20の県立病院など、岩手ならではの強みを生かして、医療機器産業の参入促進に取組んでいます。