▷センターだより ピックアップ
かつて受付窓口でお配りしている“紫波地域診療センターだより”から、好評の記事をピックアップしてご紹介します。
◇どのようなワクチンですか?
☞肺炎球菌が原因で起こる肺炎を予防するためのワクチンです。
(肺炎球菌による肺炎は肺炎全体のなかで20%から30%です。
したがって、すべての肺炎を予防するものではありません)
◇接種後の有効期間はどれくらいですか?
☞5年以上です。
◇接種を受けた方が良いのはどんな人ですか?
☞心・呼吸器の慢性疾患、腎不全、肝機能障害(肝硬変等)、 糖尿病など、基礎疾患のある方。ご高齢の方。
◇料金はどれくらいですか?
☞8,780円(税込)です。(※R5.4.1現在)
◇補助事業はありますか?
☞あります。当センターは紫波町及び矢巾町と予防接種業務委託契約を締結し、対象者の予防接種料から補助額を除いた金額を予防接種を受けた方へ請求しています。
補助事業の対象年齢等の詳細は、お住まいの市町村にお尋ね下さい。
◇いつでも受けられますか?
☞医師の゙問診を受け、接種内容をご理解いただいた後に、ご予約をお願いしております。
ワクチン入荷後の接種となりますので、当日の接種はできません。
より安全に接種を行っていただくためですので、何卒ご協力ください。
ご希望の方は受付又は外来へお申し出ください。
センター長 松尾力夏から秋にかけて増えるハチ刺され。私たちの周りにはスズメバチ類、アシナガバチ類、ミツバチやマルハナバチなど人を刺すハチがたくさん生息しています。
大型のスズメバチ類は営巣時期(7~10月)になると攻撃性が高まり、巣に近づくと集団で攻撃することもあるんです。
キイロスズメバチは街中にも巣を作るので、住宅地でも注意が必要ですね。
スズメバチ類以外は巣を直接刺激したり、蜂を直接攻撃しなければ刺されることはまれです。
今月はこれから秋にかけて注意したいハチ刺されについてのお話です。
●スズメバチ類に刺されないためには
①巣に近づかない。(近づくとハチが周囲を飛びカチカチと警告音を発します。これが聞こえたら後ろに戻りましょう)
②黒い物に攻撃を加えやすいので帽子で髪をかくし、白っぽい服を着る。
③香水など香りのするものはハチが寄るので控える。
④襲われたら、とにかく走って逃げる。
●刺された時は
ハチ毒は水にとけやすいので、刺された場所をきれいな水などでよく洗い、
冷やしてください。
●ハチ刺されの症状
★局所症状
ハチ毒により、刺された所が赤く腫れ上がり痛みを感じます。
※症状が強い場合は病院を受診してください。
※スズメバチ類は集団で襲うためショック状態、急性腎不全など危険な状態になる事があります。
★アレルギー反応 (一匹でも起こります!)
皮膚の痒み、赤み、蕁麻疹症状に続き、血圧低下、呼吸困難、意識障害などが起こり、最悪の場合は死亡します。
刺されたあと数分以内に起こりますので、当てはまる症状が出たらすぐに救急車で病院に行きましょう。
●アレルギー反応が起きる仕組み
アレルギー反応は、前に刺されたハチと同じ種類のハチに刺された時に起こります。
前に刺されたハチ毒に対して作った免疫が、2度目に刺された時に異常に反応するためです。
初めて刺されたハチに対して異常反応は起こりません。
2度目に刺されても起こらない場合もあります。
刺されてから30分以上経てば心配ありません。
●食道ガンって、どんな症状があるの?
ごはんを食べると、ノドにつっかえたり、胸やけがしたりします。
*自覚症状があるのは、食道ガンが初期より進んだ段階です。
●どんな人がかかりやすいの?
女性より男性、とくにお父さん・おじいちゃん世代(60・70代)に多い病気です。
*原因はおもにお酒とタバコ。熱いもの や辛いものが好きな人にも多い病気です。
●ガンを見つける方法はあるの?
食道に細くてやわらかいカメラを入れて観察する検査があります。
*初期の食道ガンは自分では気づきにくいので、年に一度の内視鏡検査がおすすめです。
●検査にいくらかかるの?
一割負担の人なら1,960円、三割負担の人なら5,880円 で検査できます。
*料金はR5.4.1現在の金額です。また、検査は口からでも鼻からでも、患者さんの希望する方法が選べます。
はい、本当です。
岩手県内に住所がある方は『無料』で検査を受けられます。
現在わが国で、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染状態にあると言われている人の数は、それぞれ推定100万人以上。
肝炎ウイルスに感染しても、自覚症状がないまま経過し気が付かないことも多く、適切な治療をせずに放置した場合、肝硬変から肝がんに進行する可能性があるんです。
早めの検査が大切です。
こんな方にはB型肝炎検査がおすすめ!
- ⇨母子感染予防実施前の1985(昭和60)年以前に生まれた
- ⇨肝機能検査に異常が見られた
- ⇨家族に肝炎ウイルスの保有者がいる
- ⇨輸血や大きな手術を受けたことがある
こんな方にはC型肝炎検査がおすすめ!
- ⇨1992(平成4)年以前に輸血を受けたことがある
- ⇨大きな手術を受けたことがある
- ⇨血液凝固剤製剤を投与されたことがある
- ⇨長期に血液透析を受けたことがある
- ⇨臓器移植を受けたことがある
- ⇨薬物濫用者、入れ墨をしている
- ⇨ボディピアスを施している
これまでも岩手県民であれば無料で検査を受けることができましたが、
各保健所で事前に申請手続きが必要でした。
現在は、当センターなどの委託医療機関であれば直接検査を受けられるようになっています。
窓口で健康保険証などを提示していただき岩手県民であることが確認できれば、
どなたでも無料で検査を受けられますので、この機会に肝炎ウイルス検査を受けることをおすすめします。