形態 |
体長7〜8.2mm、一般に緑銅色。触角、肢は全体銅黒色、上翅に顕著な横しわを装う。前胸背は横しわを密に装い、点刻や剛毛を欠く。 |
分布の概要 |
八幡平と雫石町で確認されている。国内では北海道、本州に分布する。 |
生育状況 |
湖、池、水路、高層湿原の池塘など、やや水深のある場所に生育するミクリ群落に生息する。県内では古くから生息記録があり、近年の記録もある。しかし、既往の記録には産地が不明確なものや生息環境が本種とかけ離れたものなどが含まれているので、上記の地域のみが確実な記録である。 |
生存に対する脅威 |
生息地の環境改変、周辺森林の大規模伐採。保護区等に指定されていない生息地では、既知産地でほとんど見られなくなったことによる乱穫の影響も懸念される。なお、八幡平での生息環境の多くは国立公園内の特別保護区に指定されている。 |
特記事項 |
八幡平での近年の生息情報が得られないことから、情報不足として新たに追加した。 |
文献 |
伊達 功・千葉武勝(2013)アシボソネネクイハムシの再発見.岩手虫乃會會報40:16
林 成多(2012)日本のネクイハムシ.むし社 東京.
岡野磨瑳郎(1952)八幡平地域の昆虫類(第1報).八幡平調査研究 1:74-102. 岩手生活博物館 |
写真 |
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