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キバネマグソコガネ
コウチュウ目コガネムシ科
Aphodius languidulus Ad.Schmidt
岩手県:情報不足        環境省:準絶滅危惧

形態 体長5.0o〜7.2o。比較的大型のマグソコガネで、体型は長楕円形で平行部は無い。体色は光沢の鈍い黄褐色で、頭胸背に暗褐色部をもつ。頭部は明瞭なコブや隆起を欠く。前胸背板は大小の点刻を密布する。上翅間室は微細なサメ肌状でツヤを欠く。肩歯をもつ。
分布の概要 これまで数例の記録のみで、近年の生息状況は不明。国内では北海道、本州、四国、九州に分布。広布種であったが近年激減し、現在では離島などにわずかな産地を残すのみとなっている。
生育状況 放牧地の新鮮な牛糞にみられる。5月から10月にかけて現れ、6月に個体数を増す。
生存に対する脅威 全国的な激減は牛の飼養形態の変化と放牧地の質的な変化が要因と考えられる。
特記事項 すでに絶滅の可能性もあるが、全県的な調査はされていないため情報不足として新規に選定した。
文献 早川博文・千葉武勝(1983)岩手県立博物館所蔵の糞虫類(Geotrupidea,Scarabaeidae)目録, 岩手蟲の會會報,10:17-23
岡島秀張治・荒谷邦雄(2012)日本産コガネムシ上科標準図鑑.学習研究社
川井信矢・堀 繁久・河原正和・稲垣正志(2005)日本産コガネムシ上科図説 第一巻食糞群.昆虫文献六本脚
塚本桂一・稲垣正志・河原正和・森 正人(2009)ふんコロ昆虫記−食糞性コガネムシを探そうー.トンボ出版
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