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ダイセツヤガ |
チョウ目ヤガ科 |
Xestia albuncula (Eversmann) |
岩手県:Dランク 環境省:なし |
形態 | 開張35mm内外。前翅の地色と斑紋はやや赤みを帯びた黒褐色。後翅は明るい色調の個体が多い。県産高山蛾には似た種はいない。 |
分布の概要 | 岩手山の高山帯からのみ確認されている。この他に国内では、北海道(大雪山、日高山脈、知床半島)および本州(八甲田山、鳥海山、月山、朝日連峰、飯豊山、奥秩父、飛騨山脈、八ヶ岳、南アルプスなど)に生息する。 |
生育状況 | 寄主植物はガンコウラン、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、コケモモ、クロマメノキといわれている。成虫は8月に発生し、確認例は少ない。産地は国立公園の特別保護地域内にある。岩手山高山帯の指標種。 |
生存に対する脅威 | 登山者による食草生育地のかく乱。 |
特記事項 | 別の高山帯指標種とされるアルプスギンウワバは八幡平、秋田駒ヶ岳、和賀岳、焼石岳、早池峰山と県内に広く分布するうえ、盛岡市内低地での偶産と考えられる記録もある。 |
文献 | 環境庁(編)(1980)日本の重要な昆虫類 東北版. 環境庁 斎藤 修(1975)岩手山、秋田駒ヶ岳の高山蛾の記録. 蛾類通信, 81:355 土井信夫(2005)岩手県の大蛾類 付 蝶類リスト.自刊, 岩手県. |
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