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タカオシャチホコ
チョウ目シャチホコガ科
Hiradonta takaonis Matsumura
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 開張45〜50mm。前翅内側はかなり強い黒褐色であるが、翅頂部は明色である。外横線は外縁とほぼ平行している。近似のツマジロシャチホコとは翅形が異なることなどで区別できる。
分布の概要 内陸部を中心に広く産す。国内では本州、四国、九州に分布。
生育状況 寄主植物はエノキである。成虫は年2回の発生で蛹越冬とされる。本県での記録は成虫の確認(6月中旬から7月上旬)だけである。生息個体数は金ヶ崎町の河川敷では多数が確認されているが、他では稀である。
生存に対する脅威 エノキの衰亡。
特記事項 本県が太平洋側の分布北限。本種と同様に、エノキを寄主とし分布北限である種に、モクメクチバ (ヤガ科)がある。
文献 中臣謙太郎・大橋拓也(1997)タカオシャチホコの生活史. 日本鱗翅学会第43回講演要旨. やどりが, 171:52-53
岡野磨瑳郎(1959b)シャチホコガ科. 井上寛ほか. 原色昆虫大図鑑 1, 北隆館. 東京
土井信夫(2005)岩手県の大蛾類 付 蝶類リスト.自刊, 岩手県.
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