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コジャノメ |
チョウ目タテハチョウ科 |
Mycalesis francisca perdiccas Hewitson |
岩手県:Dランク 環境省:なし |
形態 | 開張50mm。翅は黒褐色、数個の目玉模様がある。裏面は前後翅を通じて中央に淡紫灰色の帯状紋あり、その外側に数個の目玉模様がある。さらに外縁には2本の濃色帯がある。ヒメジャノメに似ているが翅の地色が濃いので区別できる。 |
分布の概要 | 県中部の盛岡市玉山区と岩泉町が北限である。県南各地から記録があるが個体数は少ない。国内では本州、四国、九州に分布する。 |
生育状況 | 成虫の発生は年2回で松林の疎林内や林間に住み陽地に出てこない、樹液や落果から吸液しあまり花には来ない。幼虫の食草であるイネ科植物の葉裏に産卵する。幼虫は葉を摂食して成長し食草の根際近くや直下の地の落葉の下などで蛹化するらしいが確認された例は少ない。越冬は幼虫である。 |
生存に対する脅威 | 北限種として生存条件の限界近くにあって、存続が不安定である。 |
特記事項 | 東洋区から旧北区に広い分布域をもっているが、本県の中央部が北限になっている。食草が県内北部に普遍的であっても北進できない要因や北限域の生態の解明などの課題がある。 |
文献 | |
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