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アオスジアゲハ |
チョウ目アゲハチョウ科 |
Graphium sarpedon nipponum (Fruhstorfer) |
岩手県:Dランク 環境省:なし |
形態 | 開張80mm。翅形はやや狭く、長い。地色は黒色で裏面は淡い。前後翅の中央に方形紋の縦列は青色。さらに後翅の外縁に沿う三日月形紋も青色、後翅の内縁が反り返っており、長毛が生えている。 |
分布の概要 | 船越半島のほかに、釜石市の三貫島、箱崎、陸前高田市に産す。国内では本州、四国、九州に分布する。 |
生育状況 | 5〜6月と7〜8月の年2回発生し、花の吸蜜のほかに吸水に飛び回る。雌はタブノキの葉に産卵し、幼虫は葉を食べて成長し、葉の裏や他の植物の枝などで蛹化する。越冬は蛹である。本県では珍しいタブノキを含む常緑広葉樹の指標である。 |
生存に対する脅威 | 現在個体数の減少傾向にないが、タブノキが伐採されるようなことがあれば脅威になる。 |
特記事項 | 船越半島が太平洋岸の北限。成虫の飛翔力が強いので北限地以外でも採集記録があるが、食樹が確認されていないので単なる飛来地と認められる。本県はオーストラリア区、東洋区、旧北区にかけての広い分布域の北限でもある。 |
文献 | 小田眷良(1978)広田町の「アオスジアゲハ」について.RHACOPHORUS,11:13-20 |
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