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コウホネネクイハムシ |
コウチュウ目ハムシ科 |
Donacia ozensis Nakane |
岩手県:Dランク 環境省:なし |
形態 | 体長7.5〜10mm。体色は一般に緑青色で背面はやや紫色を帯びる。眼はよく突出し、前胸前角後方には隆起がある。触角第3節は第2節より少し長い。肢は一般に赤褐色を呈し、後腿節下面の端部に1大歯があり、それより基部にも1小棘がある。上翅は背部中央の前後でやや横に凹み、点刻は粗大で、翅端はわずかに切断状である。 |
分布の概要 | 八幡平市西根町と金ケ崎町で確認されている。国内では本州東北部のみに産する。日本特産種。 |
生育状況 | 成虫は6月から10月にかけてみられ、コウホネの葉を食べる。また、幼虫もコウホネの根を食べて生活をしている。したがって、生息地はコウホネの生育している池沼〜湿原環境に限られる。生息地における個体数は少なくない。山地の池沼を含む湿原環境の指標種。 |
生存に対する脅威 | コウホネのみに依存しているため、生存基盤が脆弱であること。 |
特記事項 | 改訂前登載のカワホネネクイハムシは和名を表記のように変更した。 |
文献 | 高橋泰美(1992)岩手県のネクイムシ.岩手蟲乃會會報, 18:1-8 木元新作・滝沢春雄(1994)日本産ハムシ類幼虫 成虫分類図説. 東海大学出版会, 東京 |
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