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アカジマトラカミキリ
コウチュウ目カミキリムシ科
Anaglyptus bellus bellus Matsumura et Matsushita
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 体長12.5〜17.0mm。背面がやや平らな筒型で朱赤色、前胸背の2円紋と翅鞘の4横条は黒色、触角は黒色で尾端に達せず、乳白色の輪紋がある。色彩が特異であり、近似種はない。
分布の概要 二戸市、盛岡市、一関市から記録がある。国内では本州、四国、九州に分布する。中国北西部に別亜種が産す。
生育状況 社寺林や段丘に接する河岸林など、食樹のケヤキの老木があるところに生息する。また、一関市真湯のように奥地の天然林であっても、土壌条件が適しケヤキがよく生育する場所には発生する。二戸市や盛岡市では、近年も河岸林や川沿いの社寺林、公園等で散発的に確認されている。河岸林や市街近郊緑地の樹林維持状態の指標となる。
生存に対する脅威 市街地近郊におけるケヤキ老木の伐採、枯死。ケヤキが生育する河畔林の改変。
特記事項 一関市の生息地は2008年の岩手・宮城内陸地震の被害を受けた可能性があるが、その後の状況は不明である。
文献 槇原 寛・伊達 功・鈴木一生(1997)岩手県のカミキリムシ類. 岩手蟲乃會會報 特別号, 1:59-78.
奥 昭夫(2011)二戸市の昆虫 カミキリムシ科.二戸市の自然U:47-57.二戸市
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