形態 |
体長13〜14mm、円筒形で黒色、前方と縁辺、及び脚の一部は赤褐色をおびる。ハナカミキリ類の中では触角が太く短め、頭は比較的大きく、体型は頑強な感がある |
分布の概要 |
宮古市(川井および新里地区)と山田町から記録されている。国内では北海道南部から本州、四国、九州まで分布するが、かなり広く空白地帯がある。日本固有種。 |
生育状況 |
早池峰山周辺など北上高地中部から記録され、標高の高い奥地林に生息すると考えられていたが、沿岸に近い山田町の山中でも記録された。いずれも自然度の高い森林地帯である。樹洞性が強い種であるため、生息環境は老木が多い広葉樹林に限られると推測される。県内では、樹洞のある広葉樹の古木から採集されたほか、ノリウツギ等の花からも得られている。 |
生存に対する脅威 |
奥地広葉樹林の伐採、渓畔林や牧野周辺の保護樹帯の改変。 |
特記事項 |
近年は大規模な伐採が行われる事例は少なく、その後の確認例もあることから、CランクからDランクに変更した。 |
文献 |
槇原 寛・伊達 功・鈴木一生(1997)岩手県のカミキリムシ類. 岩手蟲乃會會報 特別号, 1:59-78.
伊達 功(2013)いわてレッドデータブックに掲載されたカミキリムシの記録.岩手蟲乃會會報,40:17-20 |
写真 |
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