形態 |
体長18〜25mm。触角は黒色で、数節の基部が黄白色。ブチヒゲハナカミキリに似るが、より大型で雄の後脛節は内側に大きく曲がり、雌の前胸背面は赤味をおびる。 |
分布の概要 |
宮古市川井と八幡平市(松尾地区及び安代地区)で記録されている。国内では本州、四国、九州に局地的に分布する。日本固有種。 |
生育状況 |
安比高原では標高1000m前後の針葉樹林帯の下限付近で、ノリウツギ等の花から複数の個体が得られている。八幡平でも1例の記録があり、標高は1000mよりやや低い場所である。八幡平地域に広く生息している可能性があるが、過去の記録から見て生息域は広くないと推測される。このほか早池峰山で1970年代に1例の記録があるが、その後の記録はない。 |
生存に対する脅威 |
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特記事項 |
生息地は法的保護等により生存に対する脅威は少なく、個体群も健全に維持されていると推測されるため、CランクからDランクに変更した。 |
文献 |
槇原 寛・伊達 功・鈴木一生(1997)岩手県のカミキリムシ類. 岩手蟲乃會會報 特別号, 1:59-78.
伊達 功(2013)いわてレッドデータブックに掲載されたカミキリムシの記録.岩手蟲乃會會報,40:17-20 |
写真 |
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