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ケスジドロムシ
コウチュウ目ヒメドロムシ科
Pseudamophilus japonicus Nomura
岩手県:Dランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 体長5mm内外。長楕円形で栗褐色、背面はやや膨隆し暗黄色毛を生じる。頭は前へ突出せず触角は短い。翅鞘の条溝は浅く、間室の毛は縦列をなして目立つ。長い脚の先端は弓状に曲がる。
分布の概要 二戸市、田野畑村、盛岡市、花巻市、遠野市、奥州市胆沢区で記録されている。国内では本州に分布する。日本固有種。
生育状況 河川の水底砂礫地に生息し水辺の草むらに見られる。成虫は遊泳せず水底を歩行するといわれる。これまでは二戸市馬淵川、盛岡市雫石川、奥州市の水田潅がい水路からだけの確認であったが、最近、遠野市の宮守と上郷の猿ヶ石川水系、盛岡市四十四田ダム上流の小河川などでも採集され、県内の河川上流域に広く分布していることが判明した。清流河川の指標種。
生存に対する脅威 生息水域の汚染。
特記事項 最近、新産地が多数発見されたので、情報不足からDランクに変更した。
文献 盛岡市(1996)昆虫相. 盛岡市域の自然環境調査報告書:77-111. 盛岡市市民生活部生活環境課
奥 昭夫(2000)二戸市の自然 I. 二戸市
国土交通省東北整備局(2007)平成19年度尾肝要道路環境調査報告書
国土交通省東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所(2013a)平成24年度四十四田ダム・御所ダム水辺現地調査(底生動物他)業務報告書【底生動物調査(四十四田ダム)】.
国土交通省東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所(2013b)平成24年度田瀬ダム・湯田ダム・石淵ダム水辺現地調査(底生動物他)業務報告書【底生動物調査(田瀬ダム)】.
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