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シロヘリツチカメムシ
カメムシ目ツチカメムシ科
Canthophorus nivemarginatus (Signoret)
岩手県:Dランク        環境省:準絶滅危惧

形態 体長6〜8mm、光沢のある黒藍色で体表は顕著な点刻が散布する。体の側縁は細く黄白色で縁取られる。前胸背中央前方に平滑な隆起横帯がある。
分布の概要 終戦後間もない時期と比較的近年に県中〜南部で記録がある。国内では本州、四国、九州に分布する。
生育状況 生息地は農耕地周辺の草原的環境である。昭和30年代ころまでは農山村環境に広く生息していたと思われるが、その後営農形態や農村生活の変化につれて生息環境が悪化し減少してきたものであろう。里地の良好な自然環境の指標種。
生存に対する脅威 耕地基盤整備、河川改修などによる草原的な生息環境の改変。
特記事項 全国的に減少傾向にあることから、Dランクとして新たに追加した。
文献 千葉武勝(2010)シロヘリツチカメムシ(ツチカメムシ科)の記録.岩手蟲乃會會報,37:64
四戸耕太郎(1946)遠野地方産椿象科昆虫目録. 東北昆虫学会報1(1):5-13
四戸耕太郎(1950)遠野地方産椿象科昆虫越冬目録.北上生物学会報, 2(3):1-5.
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