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キタヒメアメンボ
カメムシ目アメンボ科
Gerris lacustris (Linnaeus)
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 体長は9〜12mmでヒメアメンボとほぼ同じであるが、本種では腹部の幅が狭いこと、♂では腹部第7-8腹板にくぼみがないこと、♀の腹部第7結合板後縁が斜め上方に短く突出することなどから区別できる。長翅型および短翅型の2型がある。
分布の概要 八幡平周辺および胆沢ダム周辺で確認されている。国内では北海道および本州の東北地方に分布する。国外では旧北区の冷涼な地域に広く分布する。
生育状況 東北地方の生息地は山間部の冷涼な場所にある池沼で、生息地における個体数は少なくない。環境指標種。
生存に対する脅威 池沼・ため池などの改変および周辺における森林伐採。
特記事項 本邦からは比較的近年発見された種である。世界的な分布域は広いが、本州における分布地域は限定されていることから、Dランクとして新たに追加した。
文献 伊藤 智(2003)岩手県下におけるアメンボ科3種の記録.岩手虫乃會會報、30:17-18
林 正美・宮本正一(2005)半翅目.日本産水生昆虫(東海大学出版会):291-378
碓井徹(1998)Gerris(Gerris )lacustrisキタヒメアメンボ(新称)の本州北部からの発見.Rostria, 47:43-44
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