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タイリクアカネ
トンボ目トンボ科
Sympetrum striolatum imitoides Bartenef
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 成虫は腹長25〜33mm、後翅長27〜34mm。アキアカネに似るが、翅の基部から前縁部が橙色を呈し、脚の脛節外側に淡色条があることで区別できる。
分布の概要 宮古市、山田町、大船渡市、陸前高田市から記録されている。ほとんどの産地が海岸岩礁部の小規模な水域であり、特殊な生息環境となっている。国内では北海道、青森県から福島県までの太平洋岸、石川、三重・鳥取以西の本州沿岸部、四国、九州に分布する。
生育状況 2〜3年1世代で、平地から山地の樹林に囲まれた池沼に生息する。
生存に対する脅威 護岸工事等の開発による池沼の消滅。
特記事項 海岸岩礁部の小規模な水域に依存しており、特殊な環境を指標する種であることから、CランクからDランクに変更した。
文献 枝 重夫・朝比奈正二郎(1965)岩手県沿岸部のトンボの記録. Akitu, 13:7
朝比奈正二郎(1968)陸中の蜻蛉類の記録. 国立科学博物館専報, 109-114
伊藤 智(1982)タイリクアカネの再発見. 岩手蟲乃會會報,(9):26
伊藤 智(2007)陸前高田市よりタイリクアカネの追加記録. 岩手蟲乃會會報,(34):8
高橋一成(2000a)気仙地方でタイリクアカネの生息を確認. 陸前高田市立博物館紀要,(5):42
山本 弘(1966)タイリクアカネ岩手県海岸に産す. 東北昆虫,(4):2
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