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オジロサナエ
トンボ目サナエトンボ科
Stylogomphus suzukii (Matsumura in Oguma)
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 成虫は腹長30〜34mm、後翅長21〜27mm。小型のサナエトンボで、黒地に黄色の斑紋をもつ。胸部側面の黒条は「Y」字状となることで、他種と区別は容易である。
分布の概要 一関市(小岩, 1986)のほか、花巻市(岩手県, 2001)に生息することが知られているが、奥州市、盛岡市においても生息を確認している。国内では岩手・秋田両県以南の本州、四国、九州に分布する。日本固有種。
生育状況 2年1世代で、丘陵地から山地にかけての樹林に囲まれた河川の源流・上流域で産卵し、幼虫は流下して河川中・下流域で羽化する。成虫は初夏季から夏季にかけて出現し、流れの中の石上などに静止している。
生存に対する脅威 河川改修。
特記事項 生息情報が増加して、丘陵地の細流に広く生息する可能性が高いこと、本種の北限となることから、CランクからDランクに変更した。
文献 岩手県(2001)いわてレッドデータブック.岩手県生活環境部自然保護課
小岩 勲(1986)岩手のトンボ. 岩手蟲乃會會報,(13):13-21
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