| トップページ | RDBについて | RDBカテゴリー | 検索 |

アオサナエ
トンボ目サナエトンボ科
VNihonogomphus viridis Oguma
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 成虫は腹長37〜45mm、後翅長29〜38mm。中型のサナエトンボで、成熟すると胸部と腹部の斑紋が緑色となる。
分布の概要 一関市(小岩, 1986、高橋, 1996)、北上市(佐竹, 2001)のほか、遠野市(伊藤, 2005)に生息することが知られており、北上川の支流に生息しているものと考えられる。国内では岩手・秋田両県以南の本州、四国、九州に分布する。日本固有種。
生育状況 2〜3年1世代で、丘陵地の河川中流域に生息する。本県では、成虫は初夏季から夏季まで見られ、岸辺や流れの中の石上などに静止している。
生存に対する脅威 河川改修。
特記事項 明確な生息情報が得られたこと、本種の北限となることから、情報不足からDランクに変更した。
文献 伊藤 智(2005)アオサナエの北限について. Aeschna,(42):32
小岩 勲(1986)岩手のトンボ. 岩手蟲乃會會報,(13):13-21
佐竹邦彦(2001)北上市立博物館所蔵のトンボ類標本について. 北上市立博物館研究報告,(13):143-146
高橋一成(1996)猊鼻渓の昆虫. 厳美渓学術調査報告書, 77-86. 東山町教育委員会
写真