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オオムラサキ
チョウ目タテハチョウ科
Sasakia charonda (Hewitson)
岩手県:Cランク        環境省:準絶滅危惧

形態 開張90mm。雄の前後翅表面の基部より中央部にかけて紫色でこの中に白紋がある。他の部分は黒褐色で小黄色紋が散在する。後翅の内縁角には紅色紋がある。雌は紫色部が不明瞭で全体的に暗褐色で白や黄色紋の配置は雄とほぼ同じ、裏面は雌雄共に黄色味を帯びている。
分布の概要 県内各地から記録されている。国内では北海道、本州、四国、九州に分布する。
生育状況 年1回6、7月に羽化した成虫は樹液を訪れて吸液をする。エノキ、エゾエノキの葉や細い枝に産卵する。幼虫は葉を食べて成長して4令幼虫で樹の根元の枯葉、石の裏で越冬する。翌春樹に登りさらに葉を食べて成長し蛹化する。食樹の伐採によって個体数は少なくなっている。
生存に対する脅威 樹液を分泌する樹木と食樹であるエノキ、エゾエノキが混合する雑木林が生存に欠かせないが、薪炭の需要が減り雑木林から針葉樹林に変わること。
特記事項
文献 奥 昭夫(2000)二戸市の自然 I. 二戸市
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