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ヒメシジミ
チョウ目シジミチョウ科
Plebejus argus (Linnaeus)
岩手県:Cランク        環境省:準絶滅危惧

形態 開張30mm。翅の表は雄では瑠璃色で外縁は黒色、雌は黒褐色で後翅の外縁に橙黄色の三日月形紋列がありその内側に黒紋列がある。裏面は雄では灰色で外縁は細く黒色でその内側に三個の黒紋列があり、中と外の中間は橙色である。後翅ではそのほかに基部が青味を帯びる。雌の裏面は雄とほぼ同じであるが地色はやや褐色で青味はない。
分布の概要 盛岡市と宮古市を結ぶ線の北側にいくつかの産地が記録されているほかに、一関市及び陸前高田市からの記録もある。県の中部からは知られていない。国内では北海道、本州、九州に分布する。
生育状況 年一回初夏の頃に成虫が発生する。幼虫の食草はアザミ、ヨモギ類オオイタドリ等40種にも及んでいる。山地の草地、渓流沿いの草地を飛び交う蝶である。幼虫にアリがまとわりつくなどするがその関係はよくわかっていない。数年発生していた草地で消滅して近くの草地で新たな発生がみられたことがあり、生息場所が安定していない。発生数は減少傾向にある。
生存に対する脅威 産地によって変異が見られ、北海道産や本州中部産との比較において本県産は注目される。
特記事項
文献
写真