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ハヤシミドリシジミ
チョウ目シジミチョウ科
Favonius ultramarines (Fixsen)
岩手県:Cランク        環境省:なし

形態 40mm。翅の表面、雄は金属光沢がある青藍色、後翅の周辺は黒帯で縁取られる。雌は暗い褐色。裏面は灰褐色で前翅には三本の横の褐色線があり、後翅にはW線のほかに2本の褐色線がある。前後翅とも褐色線は白く縁取られる。後翅の内縁角には褐色紋があり、近くに黒点を持つ橙色紋がある。
分布の概要 盛岡市、宮古市の北部で記録されているほかに一関市でも記録されている。国内では北海道、本州、九州に分布する。
生育状況 年一回発生で初夏の候に成虫が羽化し、食樹の若枝に産卵する。卵越冬である。食樹はカシワであるが例外的にミズナラも利用する、本県でもミズナラから幼虫が発見されている。生息個体数は減少傾向をたどっている。
生存に対する脅威 カシワは陽樹として遷移上不安定で、以前は採草地などの火入れで火に強い性質のカシワが残っていた。しかし、火入れのような管理が行われなくなったので、森林化に伴ってカシワ林が減少したこと。
特記事項
文献 鈴木一生(1980)ミズナラよりハヤシミドリシジミの幼虫を採集。月刊むし112:15-23
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