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ウラジロミドリシジミ
チョウ目シジミチョウ科
Favonius saphirinus (Staudinger)
岩手県:Cランク        環境省:なし

形態 開張35mm。雄の翅表は光沢ある緑色で見る方向で濃青色を呈する。雌は暗い褐色。翅の裏面の地色は銀白色で数本の暗色条がある。雄では弱いか消失する個体がある。この裏面の銀白色と翅形が丸みを帯びることは他のミドリシジミ類と異なる。
分布の概要 盛岡市、宮古市を結ぶ線のほぼ北側の各地に局地的に分布する。国内では北海道南部、本州、四国、九州に局地的に分布する。
生育状況 7月中旬に成虫が発生し、雌はカシワの枝の股、樹皮の割れ目に数個まとめて産卵し、卵で越冬する。翌春に孵化した幼虫は芽に入って中を食べさらに花穂や葉を食べて成長し、葉の裏で蛹化する。既知産地において個体数が少なくなっている。
生存に対する脅威 カシワアカシジミと同様に、生息地は火山地帯のように遷移があまり進んでいない所や、現在はあまり実施されない草原の火入れにより火に強いこの木が残っている所等の不安定な状態に依存していること。
特記事項
文献 岡野磨嵯郎(1976)滅びゆく蝶.昆虫と自然,11(3):2-5
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