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クロサワヘリグロハナカミキリ |
コウチュウ目カミキリムシ科 |
Eustrangalis anticereductus Hayashi |
岩手県:Cランク 環境省:なし |
形態 | 体長12〜15mm。細長い筒形で肩部がやや張り出し、上翅は後半の外縁が黒く、後方へ細まる。同属のカエデノヘリグロハナカミキリとは、前胸に黒紋を欠くことや赤みが強いことで区別できる。 |
分布の概要 | 宮古市川井からのみ記録されている。国内では北海道、本州、四国、九州に分布するが、発見されていない県がかなりある。日本固有種。 |
生育状況 | 県内での記録は早池峰山北麓に集中しており、日陰のヤグルマソウ等の花から採集されている。1990年代までかなりの個体が採集されており、近年も少ないながら確認情報がある。曇天時や早朝、夕方に活動するため、確認が難しいことを差し引いても、生息地が局所的であることを示唆している。 |
生存に対する脅威 | 食樹のキハダを含む広葉樹林の改変。 |
特記事項 | 東北地方では北上高地と阿武隈山地のみから記録されている。 |
文献 | 槇原 寛・伊達 功・鈴木一生(1997)岩手県のカミキリムシ類. 岩手蟲乃會會報 特別号, 1:59-78. |
写真 |