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エゾカタビロオサムシ
コウチュウ目オサムシ科
Campalita chinense (Kirby)
岩手県:Cランク        環境省:なし

形態 体長23〜31mm、黒色で背面は銅色を帯びる。前胸背は横長で側縁は丸く基部凹陥は顕著。上翅は長く、3条の丸い孔点列があり、丘孔点列とともに金〜金緑色を呈す。中後脛節は湾曲する。
分布の概要 県内各地に生息していた。国内では北海道、本州、四国、九州に分布。
生育状況 県内では1970年代までは、農耕地周辺に普通に生息し蛾類の幼虫を捕食していた。個体数も多く、農業害虫調査用の誘蛾灯に多数飛来したが、近年ではほとんど見ることがなくなった。
生存に対する脅威 営農形態や農山村生活の変化による生息環境の改変。
特記事項 本種は人里に最も普通に見られるオサムシであったが、近年、衰退傾向が顕著であることから、Cランクとして新たに追加した。
文献 竹内誠一(1940)岩手県甲虫誌. 自刊
奥 俊夫・小林 尚(1970)東北地方の夏作物畑における節足動物群集に関する研究. 東北農業試験場研究報告,40:107-184
小野泰正・佐竹邦彦・市川杜夫(1979)昆虫. 田瀬ダム自然環境調査報告書:139-198. 建設省東北地方建設局・北上川ダム総合管理事所
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