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フタスジチョウ |
チョウ目タテハチョウ科 |
Neptis rivularis shirozui Okano |
岩手県:Bランク 環境省:なし |
形態 | 開張50mm。翅の表面の地色は黒色、前翅の翅端に数個の白紋が斜めに並列し、中室の前方にも白紋が斜めに並列する。中室内にも白紋がある。後翅には長方形の白紋の連続に依る白帯がある。裏面の地色は栗色で白紋は表面と変わりない。 |
分布の概要 | 盛岡市と宮古市を結ぶ線の北側から記録がある。本種は北海道、本州に分布する。本州の分布は不連続である。 |
生育状況 | 6月ごろ成虫が羽化する。幼虫の食草はアイズシモツケ、イワシモツケ、ユキヤナギで葉に袋状の巣をつくり出て周囲の葉を食べて育つ3令で越冬し翌春にさらに葉を食べて蛹化する。各地の既知産地で発生数は減少傾向にある。 |
生存に対する脅威 | シモツケ類の生育する崖状の露岩地がコンクリート等で整備されることによって、食草の絶滅する場所がかなりあること。さらに変異の研究材料として老熟幼虫とか蛹の時に多数採取されていること。 |
特記事項 | 白帯の太さ等で国内にいくつかの亜種が知られている。本県産は北海道産と同一亜種とされているが、さらに検討の要がある。 |
文献 | 福田晴男他(1998)岩手県産フタスジチョウの亜種帰属について.蝶と蛾,49(1)65-72 |
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