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アカガネネクイハムシ
コウチュウ目ハムシ科
VDonacia hirtihumeralis Komiya et Kubota
岩手県:Bランク        環境省:準絶滅危惧

形態 体長6.5〜9.2mm。体背面は赤銅色のものが多いが、ときに金銅色または青色をした個体がある。とくに本県産は色彩変異に富む。体腹面は銅黒色。触角、肢は全体赤褐色である。前胸背板には顕著な剛毛を全面に密生する。
分布の概要 金ケ崎町のみで確認されている。国内では本州に局地的に分布する。日本固有種。
生育状況 フトイの生育する平地〜低山地の池沼を含む湿原環境に生息する。本県ではオオフトイが食草と考えられる。成虫は6月頃に出現しフトイの花穂に集まる。幼虫もフトイなどの湿生植物の根を食べて生活していると思われる。生息範囲は狭いが、比較的多数の個体が認められる。最近も上記の生息地に多数生息していることが確認された。平地〜低山地湿原環境の指標種。
生存に対する脅威 生息地が人工の堤に限定されており、堤の改修などの環境改変が脅威となる。
特記事項 現在でも個体群が順調に維持されていることから、AランクからBランクに変更した。
文献 高橋泰美(1989b)岩手県で採集されたアカガネネクイハムシ. 月刊むし, 226:13
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