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フタスジカタビロハナカミキリ |
コウチュウ目カミキリムシ科 |
Brachyta bifasciata japonica (Matsushita) |
岩手県:Bランク 環境省:なし |
形態 | 体長16〜18mm。頭と前胸は黒色、触角と脚に黄色部がある。胴は幅広く厚みがあり、翅鞘は黄色で末端が黒く、その前方両側に黒紋、さらに前方に2対の黒点がある。頑強な体型と独特の色彩が特徴。 |
分布の概要 | 八幡平市安代地区、盛岡市、宮古市川井の山間から記録されている。国内では本州、四国に広く分布するが、産地はかなり局限される。日本固有亜種。原名亜種はサハリン及び極東大陸部に産する。 |
生育状況 | 県内の記録は散発的で、以前から個体数は少なかったと推測されるが、1992年以降の報告がない。幼虫がヤマシャクヤクの根茎を食すことから、食草の減少が影響している可能性が高い。成虫の訪花植物は他県では寄主でもあるヤマシャクヤクが多いが、本県ではカンボク、タニウツギ、ウワミズザクラから記録されている。 |
生存に対する脅威 | 人工林の鬱閉に伴う生育環境悪化や盗掘等による食草の衰退。 |
特記事項 | |
文献 | 槇原 寛・伊達 功・鈴木一生(1997)岩手県のカミキリムシ類. 岩手蟲乃會會報 特別号, 1:59-78. |
写真 |