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コバネアオイトトンボ
トンボ目アオイトトンボ科
Lestes japonicus Selys
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧IB類

形態 成虫は腹長26〜33mm、後翅長18〜22mm。胸部前面、腹部背面は金緑色を呈する。成熟雄は腹部第9・10節に白粉を生じる。雄尾部付属器、雌産卵管の形状で、近縁種と区別する。未熟個体の胸部は橙色を呈する。
分布の概要 盛岡市(小岩 1965)、花巻市、盛岡市、一関市(小岩 1986)から記録されているが、近年の記録は全く無い。東北地方全体でも、絶滅の危機に瀕している。国内では本州から九州まで局地的に分布する。
生育状況 1年1世代で、平地から丘陵地にかけての抽水植物の多い湿地や池沼に生息する。成虫は夏季から秋季にかけて出現する。
生存に対する脅威 開発による湿地や池沼の消失。
特記事項 県内の記録及び、国内、東北地方、県内の生息の現状より、絶滅の危険性が非常に高いことが予測されたことから、新たに選定した。
文献 小岩 勲(1965)コバネアオイトトンボを盛岡で採集. Danburi,(6):1
小岩 勲(1986)岩手のトンボ. 岩手蟲乃會會報,(13):13-21
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