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ニホントカゲ
トカゲ目トカゲ科
Plestiodon japonicus (Hallowell)
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 体色は茶褐色で、体側に沿って黒褐色の線が見られる。幼体は黒い体に5本の黄白色の縦線が見られ、尾は青色を呈する。大きさは全長20〜25cmである。類似のカナヘビは体形がスマートで、体表はがさついた感じの鱗であるのに対し、本種は体形がずんぐりして、なめらかな鱗であることで区別できる。
分布の概要 大槌町、八幡平市、大船渡市、滝沢市、盛岡市、雫石町、花巻市(石鳥谷)、岩泉町で確認されたが、平地では1箇所、その他は比較的標高の高い山地である。県内全域に分布すると思われるが、平地ではカナヘビに比べ、確認数が非常に少なく生息数が減少している傾向が見られる。北海道、本州、四国、九州のほぼ全域に分布。
生育状況 平地からかなり標高の高い山地まで生息し、平地では人家や寺社の庭、河原や道路際の斜面などの開けた場所、高地では、山道沿いの岩場などに生息している。卵は、初夏の頃、雌が石の下や木の根元などに巣穴をつくり5〜16個産卵する。昆虫やクモ、ワラジムシやダンゴムシ、ミミズなどを捕食している。
生存に対する脅威 平地では、土地開発による敷地や道路の舗装化、コンクリート側溝の敷設、周辺の石垣や石ころの撤去などによる隠れ場所や産卵場所の喪失。忌避剤や殺虫剤使用による餌となる節足動物類の減少などが考えられる。山間部での林道設置の際は岩場の保全も考慮する必要がある。
特記事項 日本固有種
文献
写真 岩手県外で撮影