形態 |
頭部は細長く、頸部のくびれはほとんどない。背中線上に黒い一本の線が尾端まで入ること。鱗はビーズ状で、虹色の光沢がある。鱗は重なることがなく境目は皮膚が露出している。全長30〜60cm。 |
分布の概要 |
県内では、北上市(和賀町)、宮古市(川井)、陸前高田市、大船渡市(日頃市)、住田町での生息が確認されたが、生息域が局所的で連続性がみられない。県内での生息数は非常に少ないと予測される。本州、四国、九州に分布(千葉県、鳥取県、島根県、佐賀県のみ記録がない)。 |
生育状況 |
夜行性で日中は湿り気の多い森林内の朽木や腐植質の下、渓流沿いの石の下などに潜んでおり、主としてミミズ類を餌としている。皮膚の露出部があり、乾燥・高温には極めて弱く、現在確認されている限りでは、生息地が局限されているうえ、生息密度が低く希少である。 |
生存に対する脅威 |
森林伐採による林床の乾燥。林道開設と三面張コンクリート側溝の施設等による生息域の分断に伴う移動時の轢死、側溝への落下死。広葉樹林の保全と林道開設の際は小動物の通路設置や側溝には落下防止柵或は這い出しできる場所等を設置する必要がある。 |
特記事項 |
生息域も狭く、生息確認数も少ないので、今後の継続調査が必要である。 |
文献 |
本郷敏夫 (2002)「秋田県の絶滅の恐れのある野生生物・秋田県版レッドデータブック動物」:秋田県生活環境文化部自然保護課 P89 |
写真 |
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