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カワアイサ
カモ目カモ科
Mergus merganser Linnaeus
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 全長は雄が68cm、雌は60cmでアイサ類では最大。雄は緑黒色の頭部で冠羽はないが後頭部がふくらんで見える。赤く細長い嘴で先端がかぎ状に曲がっている。黒い背と胸、腹が白く、カモ類の中では、最も細長く見える。
分布の概要 北海道で少数が繁殖。本州以南に冬鳥として飛来するが北日本に多い。各地の河川や湖沼で観察され、内湾や沿岸部の浅瀬にも生息している。近年盛岡市周辺では個体数が増える傾向があり、「ガンカモ類の生息調査」でも普通に出現する。
生育状況 厳冬期にダム湖が凍結すると、河川に移動する。広いダム湖では警戒心が強く、岸に接近することは少ないが、松の池では、次々と潜水して採餌しているうちに岸に接近することもある。10〜20羽の群れでいることが多い。主に動物食だが、北海道ではパンに餌付けされている例もある。本県では餌付けは確認されていない。
生存に対する脅威 餌となる魚類など水生生物の減少、汚染が考えられる。
特記事項
文献 岩手県(1978)「岩手の鳥獣」葛 精一 監修.
遠藤公男他(1987)岩手の鳥獣百科 P61 :岩手日報社.
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