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| サシバ |
| タカ目タカ科 |
| Butastur indicus (Gmelin) |
| 岩手県:Bランク 環境省:絶滅危惧U類 |
| 形態 | 全長約雄47〜雌51p、翼開長約102.5〜115p。ハシブトガラスくらいの大きさの、翼の長い赤褐色のタカで、胸に暗褐色の太い帯、腹に暗褐色の横縞、風切と尾には横帯がある。「キンミー」と良く鳴く。 |
| 分布の概要 | アムール地方南部、ウスリー地方、中国の東北地方から河北省までと、日本の東北から九州までの極東の限られた地域で繁殖し、冬期は南西諸島、東南アジア諸国で越冬する。岩手県では夏鳥。雫石町以南で繁殖する。4〜5月の春の渡りの時期には沿岸地域や県北部でも目撃されることがある。 |
| 生育状況 | 台地や丘陵地の谷津田を含む里山が主な繁殖地で、アカマツ、スギに営巣することが多い。まれに山間部の森林地帯で繁殖することもある。木の梢や電柱等にとまり、地面等のカエルやヘビ等を捕える待伏せ探索型の採食様式。 |
| 生存に対する脅威 | 給餌食物の多くを耕作された水田地帯に生息するカエル類やヘビ類に依存しているため、水田の休耕や耕作放棄によって繁殖地が減少していくことが懸念される。 |
| 特記事項 | 岩手県と秋田県が恒常的な繁殖地の北限。 |
| 文献 | 東 淳樹(2005)里山の猛禽類-サシバ概観 Birder 19(6): 20-25. .熊谷 徹・田原一平・東 淳樹(2006)繁殖北限域におけるサシバの分布とその要因について −予備調査から見えてきたこと− 日本鳥学会2006年度大会講演要旨集:80p. 河端有里子,大島和峰,東 淳樹(2009)岩手県における育雛期サシバの食物動物とその季節的消長との関係性 日本鳥学会2009年度大会講演要旨集:190p. |
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