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チゴモズ |
スズメ目モズ科 |
Lanius tigrinus Drapiez |
岩手県:Aランク 環境省:絶滅危惧TA類 |
形態 | 青灰色の頭部、赤い背中、白い腹部が目立つきれいなモズで、国内に生息するモズの仲間では最も小さく、体長18.5cm程度である。鼻にかかったような強い声でガッガッ、ギチギチギチと鳴くのが特徴である。 |
分布の概要 | かつては岩手県内の低地の緑地や山地の二次林で繁殖したが、最近は非常に希になり、国内でも少ない。極東アジアで繁殖し、冬期は中国南部、東南アジアに渡る。 |
生育状況 | かつては、繁殖期に盛岡市下厨川の東北農試構内その他の盛岡市近郊、小岩井の落葉果樹試験場、宮古湾岸部など身近で見られた。もともと他のモズ類より生息数は少なかったが、最近は殆ど見られない。近年は次の4例が夏期に観察されたのみである。1997年五葉山上部、1998年八幡平三石山荘付近、2000年小岩井農場、2009年6月花巻市大迫町亀が森。以前に比べ高標高のモザイク状森林地帯に生息地をシフトしているように思われる。 |
生存に対する脅威 | 急激な減少の原因として市街地ではカラス類による迫害、越冬地の環境変化、地球温暖化などが考えられる。 |
特記事項 | |
文献 | 盛岡市 (1977) 盛岡市域の自然環境調査報告書, 112pp. |
写真 |