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ウミスズメ
チドリ目ウミスズメ科
Synthliboramphus antiquus (Gmelin)
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧TA類

形態 体長26cm位。雌雄同色の海鳥。頭から背面は黒っぽくて喉は白い。嘴は淡肉色で太い。
分布の概要 北太平洋に生息し、千島、サハリンなどで繁殖。三貫島でも繁殖したがほとんど滅びた。1971年6月、吉井正氏は三貫島で2卵を抱く親鳥を発見。1978年山階鳥類研究所員は夜、三貫島に飛来したウミスズメ2羽を標識放鳥した。以後、同島での記録はない。
生育状況 冬鳥として本州北部の海上に渡来するが、2012年7月大船渡沖で観察された例もある。小群で洋上に並び、一斉に潜水してイワシの群などを密集させて捕食し一斉に浮く。普通種だったが減っている。
生存に対する脅威 潜水するので海中に張られる刺し網で溺死する。
特記事項
文献 遠藤公男(1990)「野鳥保護の現状と課題」日本野鳥の会.
佐藤広己(1990)「海鳥刺し網混獲被害」科学朝日.
日本野鳥の会保全プロジェクト推進室(2012)カンムリウミスズメ東北地方太平洋岸非繁殖期調査2011−2012.
写真