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コヤマコウモリ
コウモリ目ヒナコウモリ科
Nyctalus furvus Imaizumi and Yoshiyuki
岩手県:Aランク        環境省:絶滅危惧ⅠB類

形態 前腕長48~53mm、体重20g前後、体毛は暗褐色。形態、体色ともに酷似しているヤマコウモリと比べると体毛の色はかなり黒味が強い、また前腕長、体重ともに明らかに小さい。
分布の概要 県内では二戸市、宮古市、岩泉町、早池峰山、住田町、旧玉山村で確認されている。
生育状況 全国的にも希少であり、県内においても確認は極めて少ない。採集地の大半が大木の多い自然広葉樹林であることから樹洞をねぐらとすると考えられ、本種には大径木を含む広葉樹林の存在が必須である。繁殖、冬眠については不明。
生存に対する脅威 今回の調査で生息確認できなかったが、生息していないとは断定できない。
特記事項 繁殖、冬眠場としての大径木を含む樹木が、森林伐採により消失してしまうこと。
文献 遠藤公男(1980)宮古市の哺乳類.宮古市の自然, pp.117-120. 宮古市.
Yoshiyuki、M. (1989) A systematic study of the Japanese Chiroptera. Nat. Sci. Mus., Tokyo. pp.242
Corbet, G. B. and J. E. Hill (1986) A World List of Mammalian Species. British Museum (NaturalHistory), London. 254 pp.
今泉吉典・遠藤公男 (1959) 岩手県で採集されたチチブコウモリについて. 哺乳類学雑誌, 1:127- 132
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