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ニホンオオカミ |
食肉目イヌ科 |
Canis lupus hondophlax Temminck |
岩手県:絶滅 環境省:絶滅 |
形態 | 頭胴長95〜115cm、尾長27〜40cm。体毛は長く茶色味が強い。イヌに似るが、裂肉歯が大きい。 |
分布の概要 | 大陸産オオカミ(Canis lupus)の亜種であるニホンオオカミは、本州、四国、九州に生息していたと考えられる。岩手県内には江戸末期まで広く生息していたと考えられるが、明治20年代に絶滅したと推定される。 |
生育状況 | |
生存に対する脅威 | ニホンオオカミの絶滅の原因については不明な点が多いが、エゾオオカミ同様餌動物であるシカの生息数の減少、家畜被害に対する防除のため駆除が奨励されたこと、海外から犬の病気であるジステンバーが侵入して死亡率が高まったことにあると推測されている。明治政府はオオカミ対策に力をいれ、明治8年には岩手県でも懸賞金がかけられて駆除された。 |
特記事項 | 日本固有種。明治14年に岩手県で捕獲されたメスの剥製標本が、東京大学農学部に保管されている。 |
文献 | 遠藤公男(1994)盛岡藩御狩り日記,261pp.講談社. 千葉徳爾(1995)オオカミはなぜ消えたか. 279pp. 新人物往来社. |
写真 |