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チシマドジョウツナギ |
イネ科 |
Puccinellia kurilensis (Takeda) Honda |
岩手県:情報不足 環境省:なし |
形態 | 高さ20〜50cmになる小型の多年草。根茎はごく短く、外鞘的に匍匐枝を出すこともある。葉は柔らかい膜質で、粉緑色を帯び、葉舌は高さ2mmほどある。6〜10月、やや赤紫を帯びた円錐花序が直立に出る。花序の枝はほぼ平滑で、斜上し、熟期には横から下向きになる。小穂も赤紫色を帯び、護穎の基部近くに短毛がある。 |
分布の概要 | 宮古市津軽石川河口、大船渡市盛川河口、陸前高田市古川沼から報告されたが、東日本大震災により影響は明らかでない。北海道、サハリン・ウスリー・千島・カムチャツカ・北アメリカに分布する。 |
生育状況 | 海岸の塩性湿地など。 |
生存に対する脅威 | 海岸開発(防潮堤建設、埋め立てなど)、高潮や津波などによる攪乱など。 |
特記事項 | 県内の同様の場所には近縁種のタチドジョウツナギが生育しており、誤同定もあり、検討する必要がある。また、県内の塩性湿地はわずかしかなく、生育環境の保護が急務となっている。 |
文献 | 高橋大等(1997)三陸海岸の海痕植生U―宮古湾岸の海浜植生について―,岩手植物の会会報34:1-9 |
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