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アマモ
アマモ科
Zostera marina L.
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 高さ1mになる海産沈水生の多年草。根茎は横走し、各節から根と葉を出し、先端に花茎をつける。葉は2列互生し、長さ50〜100cm、幅5〜12mm、葉脈5〜11本、リボン状で扁平となる。4〜5月、葉鞘に包まれた花序をつける。種子は楕円形、黒色で硬く、縦に15〜20本の条がある。
分布の概要 洋野町、宮古市、大船渡市などの沿岸に分布する。北海道・本州・四国・九州、北半球の寒帯から温帯域までに広く分布する。
生育状況 内湾の水深1〜数mの浅い海水域、砂泥質で、塩分濃度0.3%ほどの汽水域にも生育する。
生存に対する脅威 海岸開発(防潮堤建設、埋め立て)、陸からの雑排水による水質汚染、富栄養化、植物プランクトンの増加(赤潮)、透明度の低下、無酸素層の発生などの複合的な環境変化など。
特記事項 もっとも普通にみられる海草で、群生することによってアマモ場を形成する。水質浄化、消波機能、海産動物の生息・産卵・保育場としての機能を持つ。
文献
写真