| トップページ | RDBについて | RDBカテゴリー | 検索 |

ミツガシワ
ミツガシワ科
Menyanthes trifoliata L.
岩手県:Dランク        環境省:なし

形態 高さ50cmになる根茎は太く這う。根出葉は3小葉からなり、柄は基部が鞘となる。小葉は卵状楕円形から菱状楕円形で、先は鈍く、葉縁にはわずかに鋸歯がある。5〜8月、花は総状花序につき、萼は5深裂、花冠は漏斗状で白色、内面に毛がある。さく果は球形。
分布の概要 八幡平市、滝沢市、花巻市、奥州市、一関市などの奥羽山脈、遠野市、釜石市、陸前高田市に分布する。北海道・本州・九州、千島・サハリンなどの北半球に分布する。
生育状況 山地帯以上の湿原内の小凹地、浅い湖沼の岸などに普通であるが、時に低地の湿性地に生育する。
生存に対する脅威 湿地開発、埋め立て、道路工事、乾燥化、自然遷移など。
特記事項 山地帯以上の湿原・池沼では普通の植物であるが、低地の湿性地(休耕田など)にみられる場合は自然環境の指標であり、寒冷期から残存してきた貴重な存在といえる。
文献  
写真