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カヤ |
イチイ科 |
Torreya nucifera (L.) Siebold et Zucc. |
岩手県:Dランク 環境省:なし |
形態 | 樹高25m、胸高直径2mになる常緑高木。樹皮は灰褐色で、老木になると縦裂し、薄片にはがれる。葉は線形で、小枝の左右に2列につき、先端は鋭く尖り、触れれば痛い。4月に開花し、翌年10月に成熟する。種子ははじめ緑色でのちに紫褐色になる仮種皮に全面包まれるが、熟すと裂けて種子が現れる。 |
分布の概要 | 釜石市、住田町、陸前高田市、奥州市、一関市などに分布する。本州・四国・九州・屋久島に分布する。 |
生育状況 | 日当たりのよい山地斜面で、積雪量が多くない場所に生育する。 |
生存に対する脅威 | 用材としての伐採など。 |
特記事項 | 積雪が少ない地域に生育することから、暖地の指標となる。用材として造船、彫刻、櫛、碁盤、将棋盤などに使用される。また、種子から採れる油はカヤの油として食用や頭髪用になる。なお、天然記念物の指定を受けた大径木が多数あり、樹齢400年を超えるものもある。社寺では植栽されることが多い。 |
文献 | |
写真 |