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モミ |
マツ科 |
Abies firma Siebold et Zucc. |
岩手県:Dランク 環境省:なし |
形態 | 樹高35〜40m、胸高直径1.8mになる常緑針葉樹。樹皮は灰白色〜灰褐色、鱗片状に剥離する。枝は太く輪生し、上向きに出る。葉は針状、先端は鋭形で、若い時期には鋭く2裂する。5月、開花し、その年の秋に熟する。毬果は円筒形で先が円く、大きく、直立する。種子は倒卵状くさび形で、同長の翼がある。 |
分布の概要 | 宮古市、釜石市、奥州市、大船渡市、陸前高田市、一関市などに分布する。本州(秋田県・岩手県以南)・四国・九州・屋久島に分布する。 |
生育状況 | 丘陵地などの低山、時に屋敷林や社寺林に残存あるいは植栽される。 |
生存に対する脅威 | 森林伐採、道路工事など。 |
特記事項 | 中間温帯林を形成する主要樹種で、市町村指定天然記念物(たとえば「大船渡市宇津野沢のモミ」)や岩手県黒森山環境緑地保全地域に指定されている。植栽や逸出した個体も多く、自然分布であるのか検討する必要がある。 |
文献 | 菅原亀悦(1978)北限地帯モミ林の生態学的研究,宮城県農業短期大学紀要4:3-68 |
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