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ナベクラザゼンソウ
サトイモ科
Symplocarpus nabekuraensis Otsuka et K.Inoue
岩手県:Cランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 高さ20〜50cmになる多年草。根茎は短く、2〜3個の葉を根生する。葉は長柄があり、葉身は腎円形で、幅広い。5〜6月、葉の展開と同時に葉柄の根もとに暗紫褐色の仏炎苞を出す。仏炎苞と肉穂花序は小さい。果実はその年の夏に熟す。
分布の概要 花巻市、西和賀町、奥州市胆沢区などに分布する。本州(岩手〜福井県)に分布する。
生育状況 湿地から湿性な夏緑広葉樹林の林床に生育する。いずれも多雪地にあたる。
生存に対する脅威 森林開発、乾燥化など。
特記事項 2002年に新種として記載された種で、生育地、個体数ともあまり多くない。
文献 Otsuka,K., Watanabe,R. & Inoue,K.(2002)A New Species of Symplocarpus (Araceae) from Nagano Prefecture, Central Japan, J. Jpn. Bot. 77: 96-100
猪苗代正憲(2004)ナベクラザゼンソウSymplocarpus nabekuraensis Otsuka et K.Inoueについて,岩手植物の会会報41:17
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