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エゾオオバコ
オオバコ科
Plantago camtschatica Cham. ex Link
岩手県:Cランク        環境省:なし

形態 高さ15〜30cmになる白い軟毛をやや密生する多年草。太い根茎に7〜11枚の根出葉が束生する。葉は長楕円〜倒長卵形で、基部は細くなって葉柄となる。5〜8月、葉の間から1〜7本の花茎を伸ばし、穂状花序に多数の白色の花をつける。さく果は淡褐色、狭卵形で萼の長さの1.5〜2倍となる。種子は一つの果に4個ある。
分布の概要 二戸市、葛巻町、沿岸に分布する。北海道・本州・九州、朝鮮・サハリン・千島・オホーツクに分布する。
生育状況 海岸砂丘地に生育し、山地の砂質土壌にも見られる。
生存に対する脅威 海岸開発、海岸整備(防潮堤建設など)、草原開発、自然遷移など。
特記事項 東日本大震災の大津波で一部の生育地で消失したが、以前から個体数は減少している。
文献 千葉高男・八幡輝夫・小守一男(2002)安比高原ブナ二次林の植生(その2)―植物相を中心に―,岩手植物の会会報39:18-24
関根清正(2011)洋野町に自生する岩手県絶滅危惧植物,岩手植物の会会報48:41-43
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