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キバナノコマノツメ
スミレ科
Viola biflora L.
岩手県:Cランク        環境省:なし

形態 高さ5〜20cmの有茎性の多年草。根茎は短く匍匐し、節は密に接近する。茎は細く、斜上することが多い。葉は腎円形でやわらかく、先端は円く、基部は深い心形となり、表面や縁に毛がある。6〜7月、小形の黄色の花をつける。上弁と側弁はそり返り、唇弁は大きく、基部に褐色の多数の条がある。距はきわめて短い。
分布の概要 奥羽山脈、早池峰山、五葉山に分布する。北海道・本州(中部地方以北)・四国・屋久島、北アメリカ北西部〜アジア・ヨーロッパに広く分布する。
生育状況 山地〜高山帯のやや湿性な草原や林縁、雪田の周辺に生育する。
生存に対する脅威 踏みつけ、盗掘など。
特記事項 氷河期の遺存種で、日本における生育地、個体数とも少ない。
文献 須川直義(1999)北上市立博物館スミレ属植物目録,北上市立博物館研究報告12:117-124
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