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ナラガシワ
ブナ科
Quercus aliena Blume
岩手県:Cランク        環境省:なし

形態 樹高25m、胸高直径1mになる夏緑広葉高木。樹皮は黒褐灰色で堅く、深く不規則に割れる。若い枝は淡緑色で、短毛があるがすぐに無毛となる。葉は倒卵状長楕円形で、鋭頭から鈍頭の鋸歯を持ち、星状毛を葉の裏面に密生から散生させる。4月、開葉とともに開花し、年内に熟する。堅果は楕円形となる。
分布の概要 紫波町、花巻市、金ケ崎町、平泉町などに分布する。本州(岩手県・秋田県以南)・四国・九州、朝鮮半島・中国(本土・台湾)・インドシナ〜ヒマラヤに分布する。
生育状況 山地帯の夏緑広葉樹林内などに生育するが、森林を形成することはほとんどない。
生存に対する脅威 森林伐採、森林開発、道路開発など。
特記事項 分布の北限にあたり、個体数は少ない。しばしば大径木があり、花巻市には県指定天然記念物「北笹間のならかしわ」(推定樹齢300年)がある。木材として利用されることもある。
文献
写真