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タカネクロスゲ
カヤツリグサ科
Scirpus maximowiczii C.B.Clarke
岩手県:Bランク        環境省:絶滅危惧U類

形態 高さ15〜30cmになる多年草。根茎は短く、斜上する。稈は1〜3節があり、葉は稈の基部に集まり、稈上の葉の基部は鞘となる。7〜8月、稈の頂に小型の散房状花序をつけ、4〜18個の小穂がある。苞は無葉身の鞘となり、黒色を帯びる。小穂は楕円形〜卵状楕円形で、黒色に熟す。果実は倒卵形で、扁3稜形で刺針花被片は6個あり、糸状に長く伸長する。
分布の概要 早池峰山などに分布する。北海道・本州(中部地方以北)、朝鮮半島・ウスリー・サハリン・千島に分布する。
生育状況 高山帯の湿性な斜面に生育する。
生存に対する脅威 登山者による踏み荒らしなど。
特記事項 生育地が少ない。
文献 菊地政雄(1965)北上山系の植物相(概報)T,岩手植物の会会報2:1-12
須川直義(2007)北上市立博物館所蔵の広義ホタルイ属(カヤツリグサ科)目録―フトイ属,ミネハリイ属,ウキヤガラ属,クロアブラガヤ属に分けて―,北上市立博物館研究報告16:145-155
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