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エゾサワスゲ
カヤツリグサ科
Carex viridula Michx.
岩手県:Bランク        環境省:準絶滅危惧

形態 高さ10〜30cmの多年草。根茎は短く叢生する。葉は硬く、黄緑色で、つやがある。小穂は3〜5個が茎頂にかたまってつけ、柄はほとんどない。苞は葉状で、花序よりも高い。頂小穂は雄性、側小穂は雌性で密に果胞を多数つける。果胞は無毛で、多数の脈があり、広卵形、わずかにふくらみ、上部は急に狭まり短嘴になり、口部は硬化して2歯となる。
分布の概要 岩手町、盛岡市に分布する。北海道・本州(中部地方以北)、東アジア(北部)・北アメリカに分布する。
生育状況 寒冷地の湿原や冠水地などに生育する。
生存に対する脅威 湿地開発、乾燥化など。
特記事項 生育地がきわめて少ない。
文献 大森鉄雄(2001)岩手県に産する2,3の植物についてXIII,岩手植物の会会報38:16-19
鈴木まほろ・小水内正明(2008)春子谷地の植物相,「春子谷地生物相調査報告書」,4-7,春子谷地生物相調査グループ
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