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ヌイオスゲ |
カヤツリグサ科 |
Carex vanheurckii Muell.Arg. |
岩手県:Bランク 環境省:絶滅危惧U類 |
形態 | 高さ10〜40cmになる多年草。根茎は斜上して伸長し、疎生あるいは叢生する。基部の鞘は濃赤紫色で、やや光沢があり、糸網状に細裂する。葉は緑色で、柔らかい。小穂は茎頂にまとまって2〜3個つき、直立する。頂小穂は雄性で黒紫色、線形、側小穂は雌性で、数個の果胞をつける。果胞は球状倒卵形で、毛は上方ほど多く、2肋脈があり、上部は急に狭まり、短い嘴、暗紫褐色を帯びる。 |
分布の概要 | 焼石岳、早池峰山に分布する。北海道・本州(中部地方以北)、サハリン・千島・シベリア(東部)・中国(東北部)に分布する。 |
生育状況 | 高山の日当たりのよいやや乾いた草原や砂礫の間に生育する。 |
生存に対する脅威 | 登山路の整備、登山者の踏みつけなど。 |
特記事項 | いずれの生育地も個体数が少ない。 |
文献 | 菊地政雄(1965)北上山系の植物相(概報)T,岩手植物の会会報2:1-12 |
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