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キキョウ |
キキョウ科 |
Platycodon grandiflorus (Jacq.) A.DC. |
岩手県:Bランク 環境省:絶滅危惧U類 |
形態 | 高さ50〜100cmになる多年草。根茎は太く、深く地中に伸びる。葉は狭卵形で、先端は尖り、鋭鋸歯がある。表面は無毛、裏面は短毛があり、粉白色を帯びる。7〜8月、茎頂近くに数個の花をつける。花冠には柄があり、青紫色または白色、広鐘形で5浅裂する。さく果は倒卵形となる。 |
分布の概要 | 県内各地に分布する。北海道・本州・四国・九州・奄美諸島、朝鮮半島・中国・ウスリーに分布する。 |
生育状況 | 山地の草原や日当たりのよい林縁などに生育する。 |
生存に対する脅威 | 草原開発、草原の管理放棄、自然遷移、盗掘など。 |
特記事項 | かつて山地やススキ草地に普通に生育していたが、草原の減少や野焼き、山焼きなどによる草原の維持はみられなくなり、アカマツ林の林縁や人の立ち入りができないような場所に細々と生育する。観賞用としても広く庭園に栽培され、園芸品種も多く、根茎は漢方薬として薬用にされる。 |
文献 | 亀山喜作(2011)早坂高原における植物相(秋季),岩手植物の会会報48:44-47 |
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